親孝行になる
老後施設の
選び方

サ高住とグループホーム

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）とグループホームの違いとは？

	グループホーム	サ高住
施設の属性	民間施設	民間施設
入居条件	65歳以上の高齢者で、かつ要支援2または要介護1以上医師に認知症の診断を受けた	60歳以上の高齢者多くは「自立して身の回りの世話ができる」ことが条件
入居のしやすさ	△	〇

グループホームは、認知症を患っている高齢者が専門スタッフの援助を受けながら少人数で共同生活する介護福祉施設です。入居者の能力に応じ、料理や掃除といった役割を持って暮らしていくのが大きな特徴となっています。

「家庭にできるだけ近い環境の中で、地域社会に溶け込みながら生活」することが目的です。したがって、入居対象者は施設と同地域に住民票を持つ人に限られます。また生活保護を受けていても入居できるグループホームもあります。

職員にサポートを受けつつ料理や洗濯などの家事全般を基本的に自分達で行います。このような自立した生活によって、認知症の進行を遅らせることができます。入居者の日常生活の世話や精神的なケアは、職員がしっかりサポートします。

これまで見てきましたように、グループホームは認知症を発症している要支援2または要介護1以上の人が対象で、少人数でともに暮らしながら職員のお世話を受ける、という介護施設となります。また住んでいる場所と同じ地域のグループホームにしか入れません。

一方サ高住は自立して生活できることが入居の条件となりますので、また認知症の症状が出ていない人は安否確認サービスなどの軽めの介護で不足はありません。そこまで介護が必要ない人にはサ高住で十分といえるでしょう。

それに対し、シニア向け賃貸住宅はいわば介護以前の段階で、グループホームやサ高住で受けられるような介護はまだ不要という人向けです。介護はまだこれからという場合には、親の老後に備える最初のステップはシニア向け賃貸住宅への入居を検討しましょう。

ここでは、口コミサイトからグループホームを利用する方の声、ご家族の声を紹介します。

市電の駅から徒歩5分程度です。周りは住宅や個人店などが多く、市電から少し離れていることもあり静かです。便利の良い所にあるので、車が無い方は嬉しいと思います。

たくさんの貯蓄があるわけでは無いため、年金収入の範囲内で収まればと思って、あちこちパンフレットを取り寄せて可能な施設を探していましたので、なんとか大丈夫でした。もっと毎月の費用がかかると思っていたのですが安心致しました。

明るく温かみのある雰囲気で、リビングも廊下も広々としていて、入居者の方々も笑顔で対応してくださいました。とても分かりやすい説明で、丁寧に対応して頂きました。ここに任せても安心できると思える内容でした。

1階にいらっしゃる方の中には机に伏せて寝ている方がいらっしゃる一方で、２階では体操をしている方達がいらして違う雰囲気もあるのだと思いました。ホーム長はとても丁寧に説明をしていただき、ほかのスタッフさん達も気持ちの良い挨拶をされていました。

グループホームは要支援2または要介護1以上の人で、医師に認知症の診断を受けていることが入居の条件です。一方、サ高住やシニア向け賃貸住宅はまだまだ自立している人が対象です。親の状態をよく考えて、最適な高齢者施設を準備しましょう。

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