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サ高住とシルバーハウジングの違い

シルバーハウジングとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と違いについて紹介します。

シルバーハウジング サ高住
施設の属性 公的施設 民間施設
入居条件 自立可能な60歳以上の高齢者・障害者の世帯など 60歳以上の高齢者(原則として「自立して身の回りの世話ができる方」)
入居のしやすさ ×

シルバーハウジングの特徴

サ高住が民間施設であるのに対し、シルバーハウジングが公的施設であることが、大きな特徴として挙げられます。シルバーハウジングの供給者は「住宅供給公社」「都市再生機構」「自治体」などです。

入居対象者には、60歳以上あるいは65歳以上のシニアだけでなく、障害者世帯も含まれますが、年収や貯蓄額に条件が設けられています。また、老人ホームのような常駐の介護スタッフはいないので、高齢者が入居する場合、原則的に人手を借りずに一人で暮らせる状態であることが求められます。

ただ、ライフサポートアドバイザー(生活援助員)が常駐しているので、緊急対応などのサービスを要請したり、生活相談をしたりすることは可能です。しかも、一旦入居すれば最期までそこで生活を送れるという決まりになっているため、入居可能期間を気にせずに過ごせるのが大きなメリットです。

シルバーハウジングの一般的な住宅仕様

施設によって異なりますが、単身者や2人世帯の場合には、30平方メートル~60平方メートルほどの居室面積が確保されています。また、バリアフリー構造が導入されていたり、僅有通報システムが装備されていたりなど、シニアの方々にとって比較的暮らしやすい環境となるよう、さまざまな工夫がこらされています。

シルバーハウジング制定の背景とは

シルバーハウジングは、少子高齢化が進むなか、将来的に高齢単身者・夫婦世帯が増加することを見越して、昭和62年に「自立して生活を営むことができる環境」を確保するために制定されました。その後、平成8年には入居対象者の中に障害者世帯が追加されることが決定しました。

経済的にあまりゆとりがない人々の負担を軽減するというねらいもあります。特に、自治体が運営するシルバーハウジングの場合は、低所得者の負担軽減を最優先事項としています。さらに、収入が一定の水準を下回る場合には、負担限度額を超えるコストに対しては、介護保険から支給が行われます。

供給数が不足しているシルバーハウジング

シニアの方々を対象とした住まいや施設にはさまざまな種類がありますが、基本的にはどこも慢性的な供給不足に陥っているのが現状です。シルバーハウジングは高齢者人口に占める供給率が、特に低い状況が続いています。その理由としては、1万円~10万円という利用料の安さに加え、ライフサポートアドバイザー(生活援助員)がいるという心理的な心強さなどが挙げられます。

人気が高いため、希望してもなかなか入居するのが難しいシルバーハウジング。入居を希望する場合は、各都道府県の市区町村の役所にある申込用紙に必要事項を記入後、提出します。申込書の受付は、随時行われている場合が多く、選考には希望者の現在の困窮度合いを優先させたり、抽選するといった方法が採用されています。

まだ元気な方、施設への入居を避けたい方は「シニア向け賃貸住宅」が適している

シルバーハウジングの入居者は、原則としては自立して生活できることが前提。ライフサポートアドバイザーという生活援助員が常駐しており、指導を受けながら暮らすイメージです。

シニア向け賃貸住宅は、さらに元気なアクティブシニアの方を対象とした住まいと言えます。サ高住やシルバーハウジングなどよりも快適な住まい環境が整っているのが一般的で、自由に外出もできて普通の暮らしと変わりません。

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