"元気"だからこそ備えたい親孝行になる老後施設の選び方
「生まれ育った実家に愛着があり、それを処分するのは親も嫌がる…」
このような理由から広い実家に1人暮らしをしてもらっているという方も多いでしょう。しかし、いざ親が亡くなってしまってから、実家じまいをするのは大変な手間と時間がかかります。この記事では、実家じまいのメリットや実家じまいのポイントについて解説します。
実家じまいとは、言葉通り実家を処分すること。親が健在なうちに実家じまいをすることで、3つのメリットが得られます。
親が元気で、まだ修繕や掃除など管理ができている状態で実家を手放せば、思ったより高い価格で不動産として売却することができます。しかし、実家じまいが遅れるにつれて管理されていない状態が長くなり、家の価値が下落しがちです。
車がなくても、交通の利便性が良く、徒歩圏内に商業施設や医療機関などがある生活環境がよい場所で生活してもらうことができます。車がないと買い物も不便な場所にある実家だと、高齢化にともなう交通事故のリスクも高まってしまうでしょう。
実家じまいをして、近くに呼び寄せることができれば近距離での介護が可能になるので、心理的負担や金銭的負担を軽くできます。
実家じまいを決断した理由は人それぞれですが、キッカケとしては主に3つあるようです。
このような不安感を解消できることこそが、実家じまいを早くに取り掛かることでしょう。
平成24年から令和元年まで相続放棄の件数は右肩上がり。その背景に、実家じまい問題が影響していると言われます。
実家じまいは面倒だし、家と土地程度しかないので、相続放棄をすれば楽だろうと考えがちです。しかし、現実的にはそんなに簡単なことではありません。以下のような問題が生じることを知っておきましょう。
親が健在なうちに相続の話を持ち出すのはタブーと考えられがちですが、後のトラブルを避けるためにも実家じまいの準備は欠かせません。そのため、以下の3点を必ず確認しておくようにしましょう。
これらを確認しておくことで、相続後に不動産処分手続きをするのも幾分か楽になるでしょう。田舎の物件ほど、名義変更のし忘れや隣との境界があいまいなケースがあるので注意が必要です。
実家じまいをすることで、不安に感じがちな相続問題がスムーズになり、交通の利便性が良い場所で快適に暮らしてもらいながら、近くで介護することが可能になります。
実家じまいをした後の住まいは、同居だけでなく、元気なうちは気兼ねなく暮らせるようにシニア向け賃貸住宅に住むという選択肢もおすすめです。